鍼灸師になるための学びの日々

人生の折返し地点で鍼灸師になることを決め学校に通い始めたものの、勉強は想像以上に大変。。授業で習ったことを復習用にブログに綴っています。あくまでも自分の復習用のため、先生のオリジナル教材や自分のノートの写メなど載せています。誤字脱字も多いため、ブログの内容は転用しないようお願いできれば幸いです。

【経絡経穴概論-4】要穴について

■治療に使う主なツボ

WHO(世界保険機関)が定めている標準経穴は361穴。全て使うわけではなく、治療によく使うツボはある程度決まっている→「要穴」と言う。

臓腑が変調した時に、かたくなる、ふくらむ、へこむ、冷える、痛みがある、などの反応が現れやすい。

ツボの性質や働き、特徴によって「原穴」「郄穴」「絡穴」「背兪穴」「墓穴」「五兪穴」などのグループに分けられる。

■五要穴について

診断・治療によく用いられる比較的重要な経穴

1.原穴(げんけつ)12コ

原気(元気)と密接に関わるツボ。

原穴を刺激すると、生命の基本である元気の流れをよく出来るため、非常に効果的に治療ができる。

原穴は正経十二経脈に1つずつあり、手足の先に位置する。 

・手首にある原穴(6つ)→関節の周囲を取り囲んでいる 

・足首にある原穴(6つ)→足首から足の甲まで散らばっている

※臓腑の変調は、その臓腑と結びついた経脈の原穴に現れやすいとされます。それぞれの臓腑を治療する際に重点的に使う「主治穴」となる。

 

2.郄穴(げきけつ)16コ

郄とは隙間を意味する。
骨肉のすき間にあるツボで、気と血が集まる。
急性の時に反応が現れやすいため急性症状の反応点・診断点・治療点。
郄穴は正経十二経脈と奇経八脈に4つある。

 

3.絡穴(らくけつ)15コ

経脈が他の経脈と連絡して分岐する穴を「絡穴」と呼ぶ。
表裏する経脈を同時に治療する作用があるため、慢性症状の反応点・診断点・治療点として用いられる。
正経十二経脈と督脈、任脈に1つずつ、+脾系の大包を加え15ツボ。

 

4.墓穴(ぼけつ)12コ

「墓」は「集める」の意味で、墓穴には経脈の気が集まるとされる。
背部兪穴と同じように、1つ1つのツボは対応する六臓六腑に強く結びついている。
胸部と腹部に散らばっている。(手足には無い)

 

5.背部兪穴(はいぶゆけつ)12コ

膀胱経に存在する12コのツボ。
脊椎の両側に縦に並んでいる。
「兪」とは「輸」の意味であり、経脈の気が出入りする(輸送される)ツボとされている。

六臓六腑の名前が付いてるため、その臓腑と非常に強く結びついている。臓腑の状態がツボに反応され治療に使われている。

■五兪穴(五行穴)

五兪穴とは、手の先・足の先にあるツボをさし、指から手首・足首に向かって、井穴→滎穴→兪穴→経穴→合穴となっている。

五兪穴は同じ経脈上のツボだが性質が違う。 

井穴(せいけつ)→経脈と気が湧き出すツボ 
滎穴(えいけつ)→経脈を流れる気がいったん貯まるツボ 
兪穴(ゆけつ)→気が注ぎ込まれるツボ 
経穴(けいけつ)→気がゆったり流れるツボ 
合穴(ごうけつ)→気が合流して体内に入っているツボ

治療したい臓腑の気や熱を取り去るか、注ぎ込むかといった目的に応じて五兪穴のどのツボを刺激するかが決まってくる。

 

1.井(木・金)穴
脈気の出るところ

心下満しんかまん(心窩部の膨満感や緊張)に効く

陰経では「木」に属し、陽経では「金」に属す

必ず「陰経」

2.滎(火・水)穴
脈気が留まるところ

身熱(体の熱)を主治する

陰経では「火」に属し、陽経では「水」に属す

3.兪(土・木)穴
脈気が注ぐところ

陰経では原穴と一致している

体重節痛(体が重だるく、関節が痛む)を主治する

陰経では「土」に属し、陽経では「木」に属す

4.経(金・火)穴
脈気が行くところ

喘咳寒熱ぜんがいかんねつ(喘鳴や呼吸困難、咳、悪寒、発熱)を主治する

陰経では「金」に属し、陽経では「火」に属す

5.合(水・土)穴
脈気が入るところ

肘・膝関節付近に存在する

逆気而泄ぎゃっきじせつ(のぼせや嘔吐、漏らす)を主治する

陰経では「水」に属し、陽経では「土」に属す

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■四総穴(しそうけつ)

身体を4つの部分に分けて、各部を主治する穴

【何を表しているか】 【経穴名】
肚腹(とふく)  →  足三里
腰背  →  委中(いちゅう)
面口・面目  →  合谷
頭項(とうこう)うなじ  →  列欠

■八会穴(はちえけつ)

臓会(ぞうえ)五臓に対して効く → 章門(しょうもん)
気会(きえ)気に効く → 膻中(だんちゅう)
筋会(きんえ)筋肉に効く → 陽陵泉(ようりょうせん)
骨会(こつえ)骨に効く → 大杼(だいじょ)
腑会(ふえ)六腑に効く → 中脘(ちゅうかん)
血会(けつえ)血に効く → 膈兪(かくゆ)
脈会(みゃくえ)脈に効く → 太淵(たいえん)
随会(ずいえ)随に効く → 懸鐘(けんしょう)

■下合穴(しもごうけつ)

六府の病の際に反応が現れやすく、治療に応用される。必ず下肢(足)に存在する。
胆 → 陽陵泉
胃 → 足三里
膀胱 → 委中
小腸 → 下巨虚(げこきょ)
大腸 → 上巨虚(じょうこきょ)
三焦 → 委陽(いよう)

■八脈交会穴(はちみゃくこうえけつ)、八総穴、八宗穴

八脈交会穴とは、奇経八脈の主治穴(総穴、宗穴)であり、正経十二経脈と奇経八脈が密接に関係するところである。2つの奇経の上肢と下肢にある宗穴を一対の組み合わせにして用いる

■交会穴(こうえけつ)

経脈が2つ以上交わるところ。交会穴は局所を主治するだけでなく、これと交わる経脈とも密接な関係を持っている。

百会 → 督脈と太陽膀胱経、少陽三焦経、少陽胆経
大椎 → 督脈と手足三陽系
三陰交 → 足三陰系 など

 

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