鍼灸師になるための学びの日々

人生の折返し地点で鍼灸師になることを決意。日々の学校の授業の内容を復習のためにブログに綴っていきます。

【生理学Ⅱ-15】交感神経の働き

中枢神経系(脳、脊髄)から出たニューロンは効果器に至る間にシナプスを形成したニューロンを変える。(乗り換え)

このニューロンシナプスの存在する部位を自律神経節という。

節前ニューロン:中枢神経系内に細胞体を持ち、軸索はB繊維
節後ニューロン:自律神経節に細胞体を持ち、軸索はC繊維

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※必ず2回伝達が行われる!(ただし、副腎髄質だけ例外)

 

2.交感神経系

自律神経節は、交感神経節 と 副交感神経節 に分かれる。

○交感神経

 胸髄 T1~T12 と 腰髄 L1~L3 → 胸腰系

○副交感神経

 仙髄 S2、S3、S4 と 脳神経3,7,9,10(ミナトク) → 頭仙系

 

まずは「交感神経」の話。

交感神経節 前繊維は、第1胸髄~ 第3腰髄の脊髄側角に起始し、脊髄前根、白交通枝を経て交感神経節に達する。この交感神経の鎖を交感神経幹という。

交感神経幹は椎骨の傍らに存在する → 椎傍神経節とも呼ばれる

交感神経は、椎傍神経節か椎前神経節のどちらかでシナプスを形成し、節後ニューロンが内蔵効果器を支配する。

 ※交感神経は交感神経幹内を上行、あるいは下行し、効果器へ向かう

 ※第7頸椎横突起の前方に位置する椎傍神経節を星状神経節と呼ぶ

 ※副腎髄質は例外的に交感神経節前ニューロンが支配する

 

■2つのグループに分かれる

① 交感神経節 ー 椎神経節 ー 交感神経幹

② 交感神経節 ー 椎神経節 ー 腹腔神経節 / 上腸間膜神経節 / 下腸間膜神経質

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※これら交感神経の働きを覚える!

 

1)交感神経の走行

3つの走行ルートに分かれる

①側角→前根→白交通枝→交感神経幹(乗り換え)→血管に沿って効果器へ(心臓など)

②側角→前根→白交通枝→神経節(乗り換え)→灰白交通枝→血管に沿って腹腔・骨盤内臓器へ

③側角→前根→白交通枝→交感神経幹→脊髄神経→体幹・上肢・下肢の皮膚(血管、汗腺、立毛筋)

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【解剖学Ⅰ-15】胸膜と消化器系

胸膜について

胸膜とは、胸郭(胸壁+横隔膜)と肺の間にある膜のこと。

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胸膜 ー 臓側胸膜(肺の周りを一周する膜)

   ー 胸膜腔(空洞)

   ー 壁側胸膜(縦隔胸膜/肋骨胸膜/横隔胸膜)

 

※胸膜腔の下端の下位肋骨と横隔膜の間の狭い空間を胸膜洞という。


■胸膜腔
胸膜腔には少量の漿液が存在することで、肺の自由な動きを可能にしている。

胸膜腔の内圧は陰圧に保たれている。

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縦隔について

縦隔とは左右の肺に挟まれ、前方は胸骨、後方は脊柱に囲まれた胸郭の中央部のこと。

 ・心臓より上 → 上部

 ・心臓を含めた下部 → 下部 → 前/中/後部

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第4章 消化器系

消化器系とは、食べ物を取り入れ、咀嚼し、消化液で分解して栄養を吸収する器官系。

①消化管…口から肛門に至る食物の通路となる

口腔に始まり、咽頭、食道、胃、小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸)を経て肛門に終わる

②消化腺…消化液を分泌する

 ・唾液腺、食道腺、胃腺

 ・独立器官である肝臓や胆嚢、膵臓など

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1.消化管の基本構造

消化管の壁は、内側から 粘膜→筋層→漿膜(外膜) の3層から構成される。

①粘膜
消化管の内面を被い、表面を粘液によって潤されている組織層。

一番内側から、粘膜上皮→粘膜固有層→粘膜筋板の3層と粘膜下層に区分される。(粘膜筋板は食道以下に存在)

・粘膜上皮について

 胃や腸 → 単層円柱上皮

 口腔~食道、肛門 → 重層扁平上皮機械的刺激がかかるため)


・粘膜下層について

 粘膜筋板の運動や腺分泌を調整する自律神経 → 粘膜下神経叢(マイスナー神経叢)

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②筋層

口腔~食道上部 → 骨格筋

食道下部~肛門 → 平滑筋

基本的に内輪層と外縦層の2層の平滑筋層(内輪・外縦)からなり、その間に筋間神経叢(アウエルバッハ神経叢)と呼ばれる自律神経叢が存在し、腸管の運動や緊張に関わる。

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※胃だけは例外で、内斜→中輪→外縦の3層

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③漿膜(外膜)

・胃、腸 → 漿膜上皮(単層扁平上皮)によって覆われる結合組織。消化管運動に伴う摩擦を軽減する。

・口腔、咽頭、食道、直腸 → 疎性結合組織のみの外膜

 

 

【生理学Ⅰ-14】静脈還流の駆動システム、特殊な部位の循環

6)静脈について

1.静脈圧

毛細血管を流れた血液は、細静脈→静脈→大静脈を通って心臓に戻る。これを静脈還流という。

ところが、静脈圧は動脈圧に比べて非常に低く、重力の影響を受ける。

■重力に逆らって静脈内の血液が循環する仕組み

2.静脈還流の駆動システム

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心房内圧低下による血液吸引作用

②中等大の静脈にある静脈弁による逆流防止

骨格筋によるポンプ作用

④休息時に胸腔内圧が低下することにより血液吸引作用

 

7)血管の支配神経

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血管の平滑筋(中膜)には主に交感神経が分布している。特に細動脈で著しい。このように血管を収縮させる作用を持つ神経を血管収縮神経という。

4.血圧

1)血圧とは

心臓から拍出された血液は血管の中をある圧力をもって流れている。この血管内の圧を血圧という。

 ・血圧が最も高いところ → 大動脈

 ・血圧が最も低いところ → 大静脈

一般的に「血圧」と言ったら「動脈圧」(上腕動脈)のことを指す。

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 ・高血圧症:最高血圧が140mmHg以上、もしくは、最低血圧が90mmHg以上

 ・低血圧症:最高血圧が100mmHg以下

2)脈圧
最高血圧最低血圧の圧差

3)平均血圧
1心周期に見られる全ての圧の変動を平均したものを平均血圧といい、下記の数式で求められる。

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4)血圧に影響を与える因子 ※めちゃくちゃ重要!

血圧は心拍出量総末梢抵抗の積で表される。(どちらかが多くなれば血圧があがる)従って血圧は以下の要因で上昇する。

※総末梢抵抗…血管の硬さ

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②緊張している時や、運動している時

③ホースをつぶすのと同じ理屈

④もともと血管はしなやかな性質なので、血圧がたくさん流れても対応できる。年を取ると血管も劣化し硬くなっていく

⑤流れている血液の比重が上がる→ドロドロの血液

 

6.特殊な部位の循環

※先週からの続きになるハズ。。

身体の各器官にはその器官の機能に合わせて、特徴的な循環が見られる。

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1.環状循環

心筋は心臓を環状に取り囲む2本の冠動脈から血液の供給を受ける!

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2.肺循環

体循環系に比べて、血管の壁が薄く、血圧も低い。

 

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3.肝循環

肝臓には門脈が入り込む。※門脈…毛細血管と毛細血管に挟まれた静脈のコト!(特殊な静脈系)

肝臓の毛細血管は他に比べると隙間が広い→血漿タンパク(ガンマグロブリン以外)は全て肝臓内で作られて運ばれるため

 

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4.脾循環

脾臓→血液のろ過や血液の貯蔵

ラソンで横腹が痛くなるのは、急に運動すると脾臓に貯蔵していた血液が一気に流れ出すため、という節もある。

 

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5.脳循環

血中の二酸化炭素分圧が上昇する→酸欠状態

ニューロンは酸欠に非常に弱い

 

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6.皮膚循環

動静脈吻合があるのは皮膚だけ!

暑くなると血液も熱を持つため身体の表面に流れて体表で熱を冷まそうとする。そのため暑い時は動静脈吻合が開く。逆に寒い時は吻合自体なくなる。

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7.筋循環

骨格筋の血流 → 安静時で心拍出量の20%程度、激しい運動の時は80%まで増加する。

 

今回の範囲も全てにおいて超重要らしい~~~

 

【経絡経穴】足の太陰脾経

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【太陰脾経の五要穴】
原穴:臓腑の原気(元気)の状態が現れる
 →脾の原穴:太白

郄穴:急性症状
 →脾経の郄穴:地機

絡穴:慢性症状/表裏する経脈を同時に治療
 →脾経の絡穴:公孫

墓穴:臓腑の気が多く集まる(全て胸腹部)
 →無し

背部兪穴:五臓の疾病反応が出やすい(背中や腰。手足には無い)
 →無し


【太陰脾経の五兪穴】
井穴:心下満(心窩部の膨満感や緊張)
 →脾経の井木穴:陰白

滎穴:身熱(体の熱)
 →脾経の滎火穴:大都

兪穴:体重節痛(身体が重だるく、関節が痛む)
 →脾経の兪土穴:太白

経穴:喘咳寒熱(呼吸困難、喘息、悪寒、発熱)
 →脾経の経金穴:商丘

合穴:逆気而泄(逆気=のぼせ、而泄=漏らす)
 →脾経の合水穴:陰陵泉

 

【八脈交会穴】

公孫

【脾の太絡の絡穴】※絡脈の一番太いもの

大包

 

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脾経は、脾と胃で精を作り、脾で気を作るため、気虚の疾患にとても効果的。
息切れや無力感、身体の重さ、やる気のなさ、倦怠感など。

 

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「陰」は隠れる(足の内側)、「白」は白肉の意味。足の内側で白肉の際にある経穴という意味。

 

月経過多、なかなか生理が終わらない場合はお灸が良い。

 

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「大」は重要、大切。「都」はみやこ、人が多く集まるところの意味。脈気が豊富に流れる重要な経穴という意味。

 

胃腸に熱が入った時や、胃腸を冷やしてしまった時にお灸が良い。

 

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「太」は重要、大切。「白」は五臓式体表の五色で肺に属する。脾経のうちで肺疾患の反応が現れる重要な経穴という意味。

 

ものすごく良い経穴足三里よりも効果的。後天の気を作る!

水の代謝が悪い人や「湿」に対しての効果が大。

 

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「公」はおおやけ、「孫」はつづく、従うの意味。脾の大絡に続く脾の絡穴に当たる重要な経穴という意味。

 

胃にも効く。どっちも元気にできる。月経に直接効かせられる「衝脈」と関わりがある。

婦人科経の常用穴。不妊治療は落ち込み具合が激しいため、気を作り出す役割と月経にダイレクトに効く経穴のため、非常におすすめ。

 

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「商」は降る、五臓式体表の五音で肺にあたり、「丘」は隆起した所の意味。内踝を指し、内果をくだったところにある経穴という意味。また、脾経の中で肺と関係する経穴という意味がある。

水っぽい咳や痰が絡む症状に。

 

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3つの陰茎(太陰脾経、少陰腎経、厥陰肝経)が交わるところにある経穴という意味。


下に下げる効果があるので、頭に血がのぼった時など。
婦人科系や生殖系に効くが、どちらかというと3つに分散してしまうイメージ。それぞれの原穴+三陰交という使い方をすると治療の幅が出る。

 

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「漏」は穴、隙間、「谷」はくぼみ、骨と肉の隙間で経脈の脈気が谷川のように流れる骨肉の間のところにある経穴という意味。

尿の疾患、排尿困難、むくみ。溜まった水を出す効果。 

 

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「地」は土地、五行では脾に属し、「機」は重要、道具、主要なところなどの意味。脾に関係する重要な経穴という意味。

郄穴だが、脾経に急性疾患はない。。
血の病や胃酸過多に。

 

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「陰」は内側、「稜」は丘のように盛り上がったところ、「泉」は湧き出るところを意味する。膝関節下の内側部の盛り上がった経脈の脈気が湧き出るところにある経穴という意味。

身体に余った水を取り去る。むくみに。

「湿」が悪さをして症状が出るもの。

 

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「血」は血液、血の道、「海」は広くて大きい、大量に集まるという意味。血が大量に集まるところの経穴という意味。

婦人科系によく出る。血の異常がある時に。貧血や瘀血。

 

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「箕」は穀物からゴミやカラをふるい分けるための農具「箕」を表し、「門」は入り口を意味する。動脈の拍動部にあり、体内のエネルギーの流れが腹部に向かって流れ込む門戸(出入り口)に当たる所にある経穴という意味。 

 

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 「衝」は突き上げる、拍動部、「門」は入り口を意味する。動脈の拍動部にあり、体内のエネルギーの流れが腹部に向かって流れ込む門戸に当たるところにある経穴という意味。

 

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「府」は人や物が集まるところ、「舎」はあ宿るという意味。脾経の脈気が集まり、腸・脾臓・胃などと関係する経穴という意味。


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 「腹」ははら、「結」はしこり、塊の意味。腸疾患の際に腹部にシコリが出来た時に用いる経穴という意味。

便秘の症状に鍼!

 

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「大」は重要、大切、「横」は臍の横を意味する。臍のかたわらにある重要な経穴という意味。

妊娠初期には良くない。後期で、難産が分かっている場合はお灸が良いかも。

 

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「腹」ははら、「哀」はあわれ、痛みなどの意味。腹傷や腹痛を治す経穴という意味。

 

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「食」は食べ物、腹を養うもの、「とく」はあなぐら、水が通る溝などの意味。食べ物の通るところで腹を養う経穴という意味。

 

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「天」はそら、上半身、「渓」は谷川、肋間を意味する。肋間部にあって心臓や肺と関係のある経穴という意味。

 

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「胸」はむね、「郷」はふるさと、窓を意味する。腹部の窓で、腹部疾患と関係する経脈の集まる所にある経穴という意味。

 

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「周」は巡る、「栄」は盛んの意味。脾経の脈気が盛んに巡っている経穴という意味。

中府の真下

 

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「大」は大切、「包」はつつむ、めぐるなどの意味。脾経の絡穴と関係し、更に大きく包む重要な経穴という意味。

 

「脾の大絡の絡穴」なので、うまく使うと全身に効かせられるかも。ただ痛い。。

 

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【解剖学Ⅱ-13】頭蓋骨

頭蓋骨 = 脳頭蓋 + 顔面頭蓋

 

1.脳頭蓋(6種8個)

前頭骨 ー 1コ

頭頂骨 ー 2コ

側頭骨 ー 2コ

後頭骨 ー 1コ

蝶形骨 ー 1コ

篩骨 ー 1コ

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①頭蓋冠(とうがいかん):ドームのような屋根になる部分

■頭蓋冠を形成する骨の連結

・冠状縫合:前頭骨と、左右の頭頂骨との縫合(ヘアバンドのイメージ)

・矢状縫合:左右の頭頂骨間の縫合

・ラムダ縫合:左右の頭頂骨後頭骨との縫合

・鱗状縫合(りんじょう):頭頂骨側頭骨との縫合


■頭蓋冠を形成する骨の発生と成長

膜内骨化によって発生し、出生時に骨化が完全でなく結合組織の膜性部が残ったものを「泉門」という。

・大泉門:前頭骨と左右の頭頂骨との間 → 1番最後に閉じる(2歳くらい)

・小泉門:左右の頭頂骨後頭骨との間 → 3ヶ月くらいで閉じる

・前側頭泉門:前頭骨、頭頂骨、側頭骨との間

・後側頭泉門:後頭骨、頭頂骨、側頭骨との間

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②頭蓋底:床になる部分

内頭蓋底:頭蓋底の頭蓋腔側で、前頭骨、側頭骨、後頭骨、蝶形骨、篩骨で構成される。

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3つのエリアに分かれている。

1.前頭蓋窩:前頭骨、篩骨、蝶形骨(前方部)で構成→前頭葉が入る

2.中頭蓋窩:蝶形骨(後方部)、側頭骨で構成→側頭葉が入る

3.後頭蓋窩:後頭骨、蝶形骨(わずかに関与)、側頭骨で構成→後頭葉、小脳が入る

 

外頭蓋底:上顎骨、口蓋骨、頬骨、蝶形骨、助骨、側頭骨、後頭骨で構成

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※上顎骨、口蓋骨、頬骨、助骨 → 外頭蓋底にしか無い骨

①前頭骨

・眼窩上孔:眼窩上縁で外側(眼窩上動静脈)

・前頭切痕:眼窩上縁で内側(滑車上動静脈)

前頭洞:鼻腔を交通して副鼻腔となる(骨の中。眉間を間に挟む)含気骨

・前頭骨の上縁は頭頂骨と冠状縫合をなす

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②頭頂骨

・すべての縫合線に関わる

③後頭骨

・大後頭孔:斜台の後方にあり、延髄と脊髄の移行部、椎骨動静脈、副神経を通す(大きな穴)

・後頭顆:大後頭孔の外側前部に1対あり、第一頸椎と関節し環椎後頭関節を作る(でっぱり)

・外後頭隆起:後頭鱗外面の正中の隆起(体表から触れられる)

・頸静脈孔:大後頭孔の外側部で側頭骨と接する部分にあり、内頸静脈、舌咽神経、迷走神経、副神経がはいる(小さな穴)

・舌下神経管:後頭顆の基部にあり、舌下神経が入る

 

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「顆、果」→でっぱり

「窩」→くぼみ、凹み

【生理学Ⅱ-14】脳脊髄液と末梢神経系~自律神経系

脳脊髄液

脳脊髄液はイオン類を多く含む細胞外液で脈絡叢から分泌される。

・脳室内:30ml

・クモ膜下腔:110ml

1日500ml分泌されるために、日に3~4回入れ替わる。

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脳脊髄液の機能

・中枢神経系(脳と脊髄)の保護

・脳脊髄の細胞外液の排泄路

・脳と脊髄の実質を浮かべて軽くする

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末梢神経系

Ⅰ:嗅神経

・嗅覚を伝える

Ⅱ:視神経

・視覚を伝える

Ⅲ:動眼神経

眼球とまぶたの運動を支配する運動神経

瞳孔を縮小させる副交感神経も含む

Ⅳ:滑車神経

・目を斜めに向ける運動に関与する運動神経

Ⅴ:三叉神経

顔面と前頭部の皮膚感覚を司る感覚神経

・鼻腔、口腔粘膜の感覚を司る感覚神経

・咀嚼、嚥下運動に関与する運動神経

眼神経、上顎神経、下顎神経の3枝に分かれる

Ⅵ:外転神経

・眼球を外転させる筋を支配する運動神経

Ⅶ:顔面神経

・顔面の表情筋を支配する運動神経

舌の前方2/3の味覚を伝える感覚神経

唾液腺の分泌を支配する副交感神経

Ⅷ:内耳神経

聴覚を伝える感覚神経(蝸牛神経

平衡感覚を伝える感覚神経(前庭神経

Ⅸ:舌咽神経

咽頭筋の運動を支配する運動神経

舌の後方1/3と咽頭の味覚喉頭粘膜の感覚を伝える感覚神経

唾液腺の分泌を司る副交感神経を含む

Ⅹ:迷走神経

咽頭、後頭の筋肉を支配する運動神経

・同意部の粘膜の感覚を司る感覚神経

咽頭、後頭、胸部や腹部の内蔵の機能を司る副交感神経

・これらの部位からの内蔵求心性神経を含む

Ⅺ:副神経

・頸の運動に関係する胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配する運動神経

Ⅻ:舌下神経

・舌を動かす舌筋を支配する運動神経

 

オレンジ色:特殊感覚神経

青色:体性運動神経

黄色:鰓弓神経

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※三叉神経(顔の感覚はこっち:顔面神経は「顔の運動」)

下記の3枝に分かれる
・第一枝:眼神経
・第二枝:上顎神経
・第三枝:下顎神経

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脊髄神経と皮膚分節(デルマトーム)

デルマトームとは、脊髄の各随節は、特定の皮膚領域の感覚を支配している。このような脊髄神経による皮膚の文節的支配様式を皮膚分節(デルマトーム)という。

脊髄(後角)や神経根の障害では、対応する随節が支配する皮膚領域に感覚異常をきたす。そのため感覚障害がデルマトームに一致するかどうかということは、局在診断上で留意すべき点となる。

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自律神経系

自律神経系の概要

生体にとって最も基本的な循環、呼吸、消化、代謝、分泌、体温維持、排泄、生殖などの機能は自律神経と呼ばれる。

自律神経は平滑筋・心筋・腺(汗腺や唾液腺など)を支配し、自律機能を協調的に調節する。

自律神経 = 視床下部でオート調節(自分の意思でコントロールできない不随意神経系)

生体の恒常性(ホメオスタシス)の維持に重要な役割を果たす。生体の外部及び内部環境の情報は、自律神経系の中枢レベルにおいて統合され、自律神経遠心路を介して効果器に伝えられる。

この際、自律神経系ばかりでなく、内分泌系や体性神経系も協調的に調整されて、ホメオスタシスが保たれる。

自律機能の調節は、一部の例では消化管の壁内神経叢のように抹消レベルで行われる場合もあるが、多くの例では脊髄、脳幹、さらに高位の中枢によって統合的に行われる。

 

1.交感神経系と副交感神経系

■自律神経系の遠心路

 1.胸髄と腰髄から出る交感神経系

 2.脳幹と仙髄から出る副交感神経系

2つの系より構成される。

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脊髄神経には、皮膚などの感覚を伝える感覚神経、内蔵の機能を調整する自律神経系の繊維が混じっています。

・感覚神経の求心性線維は、後根を形成して必ず脊髄の後角に入ります。

・運動神経と自律神経の遠心性線維は、必ず脊髄の前角から出て前根を形成します。

 

・交感神経系 → 活動に適した状態

・副交感神経系 → 活動に備えた状態

 

■副交感神経がある脳幹の脳神経3つ

・第三神経(動眼神経)

・第七神経(顔面神経)

・第九神経(舌咽神経)

・第十神経(迷走神経)

ミナトク、と覚える!

 

【解剖学Ⅰ-14】呼吸器系(鼻腔~肺胞まで)

呼吸器系とは?

空気中から酸素を体内に取り込み、体内で発生した二酸化炭素を体外に放出する必要がある。これを行う器官系を「呼吸器系」と言う。

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■上器官
 ・鼻腔
 ・咽頭
 ・喉頭
■下器官
 ・器官
 ・主気管支
 ・肺

これらのうち、ガス交換をするのは「肺」
それ以外は空気の通路にあたるので「気道」と呼ばれる。


1.鼻腔・副鼻腔

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①鼻腔(外鼻孔から後鼻孔まで)


~外部の話~
顔面の中心に突出するのが外鼻(がいび)であり、鼻骨と鼻軟骨(弾性軟骨)からなる。

鼻腔は外鼻孔から始まり、後鼻孔で咽頭に通じ、鼻中隔により左右に分かれる。

※外鼻孔から奥へ2cmほどのところを鼻前庭(びぜんてい)と呼ぶ。→鼻毛があるところ

 

~内部の話~
鼻腔外側壁から内腔に向かって、上・中・下鼻甲介という3コの屋根のひさしのようなものが垂れ下がり、その甲介の下の影を上・中・下鼻道という。

・下鼻道 → 涙を鼻腔へ導く鼻涙管が開口
・上鼻道、中鼻道 → 副鼻腔が開口

※鼻甲介と鼻中隔の間を総鼻道という

鼻腔の内壁の鼻粘膜は、多列線毛上皮でおおわれ、吸気を浄化、加温・加湿を行っている。鼻中隔前端部の粘膜は鼻出血を起こしやすく、キーゼルバッハ部位と呼ばれる。

 

②鼻鼻腔

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頭蓋骨の中の空洞。
鼻腔と交通しているものを副鼻腔といい、前頭洞・上顎洞・篩骨洞・蝶形骨洞からなる。

それぞれ、どこに開口しているか?
・前頭洞と上顎洞、篩骨洞(前部と中部) → 中鼻道へ
・篩骨洞(後部) → 上鼻道へ
・蝶形骨洞 → 鼻腔の後上方へ

例)副鼻腔はどこに開口しているか?
中鼻道と上鼻道
(下鼻道は鼻涙管へ開口しているため副鼻腔とはつながっていない)

 

2.咽頭喉頭

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咽頭(いんとう)

気道、また食物の通路として共有される部位。咽頭の後方で食道と喉頭(気道)に分かれる。

喉頭(こうとう)空気だけの通り道

咽頭に続く気道の一部で発声の作用をする。

喉頭蓋から始まり、第4~6頸椎の高さで舌骨と器官の間にある。

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喉頭軟骨(4種類)

喉頭蓋軟骨 1コ(弾性軟骨)

甲状軟骨 1コ(硝子軟骨)

輪場軟骨 1コ(硝子軟骨)

披裂軟骨 2コ(硝子軟骨)

■声帯

左右の披裂軟骨の前端~甲状軟骨の後面に紐状の声帯靭帯と声帯筋が伸びる。これらは粘膜に覆われ、声帯ヒダ(声帯)を作る。(このヒダを震わせて声になる)

左右の声帯で挟まれた隙間(空洞)を声門裂といい、声帯と声門裂を合わせて声門という。

 

3.気管・気管支

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・気管(2本に分かれる前の部分)

喉頭の輪場軟骨の下(第6頸椎下縁)から心臓の上後方(第5胸椎の高さ)まで。

垂直に下降する長さ10~13cm、直径2cmの管。


気管の壁は馬蹄形(U字)の気管軟骨が積み重なって出来る。

後壁は膜性壁といい、平滑筋と粘膜のみ。(後ろに食道があるため柔らかい作りになっている)

 

・気管支(2本に分かれた後)

気管支分岐部(第5胸椎の高さ)で2分した管は気管支となる。


 葉気管支…左2本、右3本
 区域気管支:左8本、右10本

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4.肺

胸腔の80%を占める左右1対の器官で、半円錐形をしている。

・肺の上端 → 肺尖鎖骨の上方2~3cm
・肺の下端 → 肺底横隔膜と接する

円錐の断面にあたる内側面は心臓に接してるため少し窪んでいる。中央部に肺門がある。

■肺門:気管支、肺動脈、肺静脈、気管支動脈、気管支静脈、リンパ管、神経 が通る。

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■肺の特徴

・左右の肺の間(縦隔)に心臓がある。

・左に偏っているため、左肺は右肺に比べて小さい

・肺は表面に深い切れ込み(裂)あり、これにより肺葉に分かれる。

・左は上・下葉の2葉(2分割)

・右は上・中・下葉の3葉(3分割)

 ・各肺葉は気管支の分岐に対応して更に区分され肺区域となり、左は9区域、右は10区域に分かれる。

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■肺胞の特徴 (粒1個のこと。肺胞の粒がたくさん集まってくっついている)

・気管支の最小単位である肺胞。

・左右の肺に3~5億個

・直径0.1~0.2mmの袋

・表面積はすべて合わせると約120㎡にもなる

 

・肺胞の壁は呼吸上皮と基底膜で作られる(肺胞中隔

・毛細血管と弾性繊維に富む

ガス交換がおこなわれ、血液空気関門と呼ばれる

※血液空気関門…呼吸上皮・基底膜・毛細血管の内皮細胞

 

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